2024年、現状の垂直タブを使えるブラウザを比較する

Edge, Arc, Vivaldi


Posted on Sat, Jul 6, 2024
Tags browser

デフォルトで垂直タブ、画面分割を利用したい

2023年の初めごろ、Edge が BingAI で GPT をサポートする話があり、それ以来 Chrome から Edge を使うようになった。

このタイミングで Edge の垂直タブ表示や画面分割の機能に便利さを感じて使っていたのだが、最近は、Gemini や Perplexity, Claude など BingAI 以外の無料で使える生成AI が普及し、特に BingAI の優位性がなくなってきた。

このタイミングで、改めてほかのブラウザの使い心地を試して、これから使っていくブラウザを検討したい。

結論

  • 垂直タブのグループの使いやすさや、動作の安定性の観点で Edge を引き続き使うことにした
  • 次点で Vivaldi という印象だった

個人的にブラウザに求めるもの

  1. Chromium ベースである
    1. これは、Vimium など Chromium で利用できる拡張機能が使いたいので必須
  2. 垂直タブとタブの画面分割機能が標準サポートされている
    1. Chrome でも垂直タブの拡張機能があるものの、動作の安定性や、タブの同期などを考えると標準でサポートしてほしい
  3. 開発元が信頼できること
    1. これは難しい課題だが、ブラウザは長く使い、かつ、セキュアな情報を扱うのである程度知名度と実績がほしい
  4. Windows/Mac で両方とも使い勝手がいいこと
    1. 自分は両方ともの OS を使っているため、Mac だけよくても Windows で使い勝手が悪い、というケースはあまり許容できない

新規に比較したブラウザ

Arc

  • 検証したバージョン: 1.8.0
  • OS: Windows 11

良いところ

  1. デフォルトで垂直バーなのは個人的にありがたい
  2. 色合いなど UI がおしゃれでワクワクする
  3. 画面分割も自然にでき、ドラッグ&ドロップでの分割や分離ができるのは新鮮だった
  4. space を alt + 1, 2, 3 で切り替えて作業空間を切り替えられる

改善してほしいところ

  1. ブックマークの概念がなく、フォルダ内のタブを shift で選択してまとめて消すみたいなことができない
  2. Windows 版だからか、ctrl + l で検索するとき、空白区切りがきかず、候補を選ぶと探したいものが出ない、あるいは表示が遅い
  3. たまに space のアイコンが消えてどこのスペースか分かりづらくなる
  4. space で分かれているため、space をまたいだ移動は ctrl + l でタブを探すことが増える。しかし、2.の問題でタブ検索がしづらい

2.の現象の例。これで enter を押すと、「東京」で検索されてしまう。

3.の現象の例。これはブラウザ再起動で直るが、スリープ後毎回発生している気がする。

Vivaldi

  • 検証したバージョン: 6.8
  • OS: Windows 11

良いところ

  1. タブのスタック機能がある
  2. キーボードショートカットやマウスのショートカットがあり、使いこなすと良さそう

改善してほしいところ

  1. タブのスタック機能の表示方法がタブバーを分割する形で表示するため、表示領域が小さくなり、タブスタック名が読みづらくなる

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