背景 / Background
- DS216j が 7年位経ち、スペックもそろそろいいものが出てきたので、DS223を購入しマイグレーションを行った
- 説明書やウェブサイトを見てもどうするのかすぐにたどり着けなかったので、試行錯誤したログを残す
まとめ / Outcome
- 移行自体は DS223 の スロット 1 に DS216j の HDD の1つを挿し込むだけで良さそう。
- DS223 起動してマイグレーションが完了したら、ストレージプールが劣化状態になっている(冗長化していたら)ため、一度電源を切り、もう1つのスロットに HDD を挿し込んでストレージプールを復帰させる必要あり
作業内容 / Work log
まず、構成の簡単な説明。 DS216j には、3TB, 4TB の HDD が差し込まれていた。それぞれ 3 年使っているものだ。
DS216j のハードディスクを DS223 に挿し込んでみた
最初、DS216j の 4TB HDD を DS223 に挿し込んでみた。 しかし、初期セットアップ画面しか出ず、その先に進めそうになかった。
3, 4 TB のそれぞれで冗長化されているから (RAID1 的な SHR) 片方を失ってもいいのだが、重要な写真などが入っているため、ちょっとリスクが高い。
しかたなく、4TB の HDD を新規購入し、DS223 を初期セットアップする方針にした(4TB & 4TB で拡張し 3TB は物理的なバックアップとしておこうという作戦)
結果的には、このとき DS216j の HDD の1つを スロット 2 のみに差し込んでいたので認識しなかったっぽい。
DS223 のセットアップ
新しい HDD を差し込んでセットアップをしてみた。新しい場合は btrfs (b-tree fs) が推奨だった。ext4 でないんだなぁという感想。 ここは通常通りセットアップ完了。もちろん、あたらしい HDD なのでデータも空。
セットアップ完了後の DS223 に対して、DS216j の 4TB HDD を差し込めば物理的にコピーできるのでは? と思い スロット1 に DS216j の HDD を挿入。 すると、DS216j の情報をもとに DS223 がマイグレーションしますか? と起動時に聞いてきた。
ここで、新しい HDD をスロット 2 に挿していたことに気づく。
スロット 1 に挿した DS216j で利用していた 4TB HDD の情報をもとに DS223 を再度セットアップ。マイグレーションが終わり、DS216j の情報を残したまま無事に起動。
しかし、ストレージプールが劣化した状態となった。 この理由は明白で、DS223 スロット2 に挿していた新しい HDD もすでに別途セットアップ済みだったため、ストレージプールが 2 つ存在する状態になった(さらに DS216j は ext4 で、もう1つは btrfs の状態になっていた)
ストレージマネージャーから、まず新しい HDD(DS223 で初期セットアップしたもの)のストレージプールを削除し(データも空なので安心)、その後、DS216j で利用していた 4TB HDD のストレージプールの劣化状態を復帰させた。