ソフトウェアエンジニアでもギターが弾きたい

code から chord へ


Posted on Sat, Dec 2, 2017
Tags guitar

ソフトウェアエンジニアでもギターが弾きたい

最終更新日:2018/12/16

C のコードなら チョットワカル エンジニアが、C コードをマスターするまでの記事。(これが言いたかった

音楽は好きなので、できるだけ最短でうまくなるためにも、KPT を実施して振り返っていきたい。

2017H2 - 始まりの章

通いやすいギター教室へ

YouTube でこれほどギター入門の動画があれど、リアルタイムのフィードバックが無い限りはうまくはなれないだろうといこうことで近場の通いやすいギター教室へ。

どうせまったくの初心者なのだからとグループレッスンにしたら、上手い人と一緒のグループになり、そのあまりの差に愕然とする。

音楽あるあるだろうが、もっと若い頃からやっておけば良かった

YAMAHA サイレントギターを購入

安いアパートに済んでいるため、アコースティックギターは家では絶対に弾けないと思った。 そこでアコギのサイレントギターがあるということで、YAMAHA のサイレントギターを購入。 これで、常識ある時間帯はギターの練習ができる。

そう思っていた時期が僕にもありました…(後ほど、それが嘘だったと気づく

G コードが難しい

これまで遊び程度でギターを触っていたが、そのときにおさえていた G コードが教えられたものと異なり、全然弾けない。

G コード弾けないとギターが始まらないので、中指、薬指、小指の押さえ方を練習する。

録音して自分で聞いてみる

ギター教室後、復習と歌の練習がてらカラオケへ行き、そこで録音してみる。 もちろん先生が弾くようなきれいな音は出ず、また普段聞いている演奏がいかに上手いのかを思い知らされる。

しばらくは思ったように弾けずに悔しいだろうが、練習あるのみ。

2018H1

ピック選びが実は重要だった

速いテンポの曲になると、途端にピックがアチラコチラへ飛んでいってしまっていた。この問題はしばらく悩んでいたものの、ピックを大きいものにする & やや柔らかいピック(薄さ 0.8mm)にすることで改善。

エレキ用のピックを買ってしまった人(ティアドロップ型) はアコギだと弦の張りや太さが異なるため、不適切かもしれない。

まず、柔らかく大きなピックを選んで弾いてみるのがよい。またピックは安いので色々と試してみると良い

サイレントギターで練習にならないところ

まったくの初心者がギターを選んだため、アコギとサイレントギターの差に愕然とする。

  1. アコギは音の響きを意識する必要があるが、サイレントギターに響きなどない(リバーブはあるけど、実際と異なる
  2. アコギだとボディを叩けるが、サイレントギターは叩けない(アコギはパーカッションの側面がある
  3. 右手で強弱を調整するのに、サイレントで練習していると静かに弾く癖がついてしまう(これは結構痛い。結局、大きな音が出る

悪いことだけでなく、サイレントギターでも練習できることはある

  1. 左手の練習。これはアコギとあまり差がない(ネックも木だしね
  2. 右手のリズムは練習できる
  3. アンプにつないでライブと同じ音が出せる

今思えば、近くに公園があれば、普通のアコギを買って、そこで練習するほうが圧倒的に身につくと感じた。

ライブのために一曲をひたすら練習する

ギター教室の生徒でライブを行うことを知り、これは参加するしかないと決心。 その後、演奏する曲(弾き語り)を四ヶ月ほど練習することに。飽きるかと思いきや、練習すれば練習するほど難しさを知っていく。

一つの曲の歌い弾きを完璧に弾くためには、いくつか重要な要素がある。

  1. リズムが揃っているか?
    曲には Aメロ、Bメロ、サビなどすべての楽器が揃ったり、微妙にずれたりするところがままある。そのときに、正しく弾けるかというのは重要。
    また、リズムを揃えるために、コードを犠牲にすることが重要。
    実は曲を聞いていて気になるのは、音階のズレよりもリズムのズレが大きい。
    そのため、右手のリズムを意識して、左手は事前に指を移動させておく(音階を多少犠牲にする)ことが大切。
  2. 歌い弾きをする際は、歌と右手のタイミングがずれる場合がある。それを両立しないといけない
  3. 声もギターも音量を出す必要がある。
    ライブでは他の楽器も混ざるため、いかに音量をだせるかは重要で、しかも自主練ではあまり意識しない。そのため、リハーサルや本番で「あれ、いつもと全然ちがう」という感じになる。また 本番は緊張で汗をかいたりして、いつもと弦やピックの滑りが異なったりする。

リズムと音量は音楽の基礎力だなぁとおもった。

声を出す

先生から言われたのは「歌い弾きでうまくなるためには羞恥心を捨てること」ということだった。

いわく、自分が限界だと思っていてもどこか「これ以上は音がブレるからちょっと抑えめで」と考えてセーブしてしまうとのこと。

どうせ失うものはないため、カラオケでもライブでもとりあえず声を出していこう と思った。 野球部の応援みたいだが。

腕の振り方がメトロノームになっているか

リズムをそろえるためにはどうしたらよいかというと、腕の振りがメトロノームになっている必要があるとのこと。

とはいえ、腕の振りで 8 ビート、さらには 16 ビートを弾くのは厳しくなっていく。 そこで、腕の振りは 4ビートで細かなリズムは手首で調整するイメージ を持つように心がけるようになった。

あと、最初のうちは 1拍目は絶対にずらさない と目標をもって練習すると良さそう。特にサビに入るときにずれるのがまずい。

難しいコードを中心に練習する

どうしても曲を練習する際は、最初から最後まで通しで練習したくなるのだが、C, G, Em くらいは半年ギターを練習していれば大体押さえられるようになる。

そこを練習するよりも、サビへの導入などで入ってくる難しめのコードまでの流れを重点的に練習したほうが、練習効率が良い。

簡単なコードの練習で甘えない。 まあ、それができないのが人情というものなのだが…

音楽理論の本を買った

C コードが… これは D がベースなので… という会話がチンプンカンプンで、まずそもそもト音記号ってなんですかというところから書籍を買って勉強することにした。

これまで、コードは毎回 web で調べないとわからなかったのだが、↑の書籍を読んで、マイナー・コード、add9, sus4 はどう押さえたらよいか分かるようになった。

2018H2

右手が難しいんだよなぁ、右手が

8ビートならまだ腕の振りで対応ができるものの、16ビートになると手首のスナップなしではきれいな音は出ない。 (先生から、「スナップを活かせ、スナップを活かせ、スナップを活かせ…」 と言われるのだが、全然イメージが湧かない…)

1年間練習 (時間的には 100 時間程度) していると、基本的なコード(G, C, E, B)は見ずに押さえられるようになる。 しかし、右手ですばやくきれいな音を出すのは、未だにできない…

16 ビートは弾き語りや J-POP においては重要になってくる。ここを無意識で弾けるレベルにステップアップしないと、その先のアドリブなどへ行けない。

ピックの押さえ方のコツ

ピックは相変わらず速度が上がると飛んでいくのだが、数ヶ月練習しているうちに徐々にコツが掴めてきた。

ポイントは 弦への当たり方とピックを掴む力

ピックの弦への当たり方

ピックが飛んでいったり、ずれるのは、まず弦に強くあたってしまうことが考えられる。 とはいえ、力強い演奏や音量のためには弦に強く当てるのは重要。

ではどうしたらよいかというと、ピックをあてる角度を考える ことだ。 ピックが弦に対して斜めにぶつからないとピックに強い力がかかってしまう。それがピックが飛んでいく原因になる。 先生からは 弦にあてる際の抵抗を意識せよ と教えられた。

特に重要なのは、アップ方向に弾くときで、ダウンのときは普通に弾けていてもアップのときにピックがずれる場合は、ピックの当たり方を見直したほうがよい。

イメージ的には、右手に筆を持っていて、それですべての弦の汚れを拭いてあげる感覚。アップのときも上に筆を払うイメージ

これが度々言われていた手首のスナップなるものなのかもしれない。

ピックを掴む力

ピックをギュッと握っていたら、弦に当たるときの抵抗が強くなってしまう。 しかし、弱めすぎるとピックが飛んでしまう。

この塩梅が難しいのだが、イメージとしては、ピックを人差し指と親指の間の点で強めに押さえる(スイートスポット)が、ピック全体としては筆のようにしなやかに弾く

点で押さえるのは、上記の弦に当てる際に、ピックがやや動くことで抵抗が小さくなるからだ。

人前で弾かないとうまくなれない

ギター教室のライブ前日に熱が出たものの、特に問題なく終えることができた。

一曲弾くのにこれほどの緊張と集中力が必要なのことからも、数時間ライブするプロは本当にすごいと愕然した。

こういうのは自分がやってみないとその難しさを実感しないものだし、もっと練習してうまくなりたいと感じた。

自分の弾いている音に神経を尖らせる

最初のうちは弾くことに精一杯で、自分がどんな音を出しているのか余裕を持って聞くことができなかった。 しかし、録音をしたり、演奏中に意識をすることで、自分の演奏にどんな癖があるのか、なぜここで変な音が出るのかわかり始めてきた。

全ての楽器に言えることだろうが、演奏中の自分の音とリズムに意識を集中する ことが大切。

これも羞恥心との戦いなのだが、早く上達するためには早く失敗して、早く改善することが肝要。

弾くときのアクセントも曲への意識が重要

アコギでは特に弾くときの音の強弱があると、聞いている人を飽きさせない。

最初のうちはどうしてものっぺりと同じ強弱で弾く(リズムをまず揃えるのが大切)が、自分の好きな曲であれば、どこにアクセントがあるのかを考えて、「1拍目と 3拍目を強くしよう」と工夫できると良い。

先生いわく、一流のギタリストは歌うようにギターを弾く とのこと。それは絶妙なリズム感や強弱、音階の調整の結果なのだろうなと推測する。

アドリブも意識してみる

ここまでコード弾きがメインだったため、ソロギターをするにはちょっと物足りなさがあった。 そこで、メロディ弾きの楽譜を練習し始めたのだが、C, G コードでも難しい。 難しさの正体は、C コードを鳴らしながら、中指や小指でメロディラインの音を出さないといけないからなのだが、1年越しで C, G に悩むことになろうとは。

ワタシ Cコード マダワカラナイ