Notice
- 人生の目標は「自分を満足させること」 – Think Abstract の記事の延長です。
- また筆者は数学の専門家ではないため、数式の扱い方や定義の方法が厳密な数学ではない箇所があります。(あくまで数学的に考えてみようというスタンスです)
人生の目標 = maximize 自己満足度
僕はできるだけ物事を科学的に考えるのが好きなタイプです。「科学的に考える」というのは、例えば客観的に捉えられているか、事象に再現性はあるかなどです。
そこで、人生の目標は「自分を満足させること」 で議論した内容を数式として考えるとどう表現できるかについて考えていきたいと思います。
まず、自己満足度を表す関数を SS (Self Satisfactionの略)とします。この関数は複数の変数によって値が決まる多変数関数となっています。
お金だけで決まる人生
例えば、人生が所有しているお金 m (Money) の値のみで決まる世界 (SS = f(m)) について考えてみましょう。この世界では、死ぬ前にお金をできるだけ持っていた人が、自己満足度が高いです。 すると、
人生の目標 = maximize SS = maximize f(m)
となり、所有している m を最大化するように行動すれば良いということになります。
お金と健康で決まる人生
でも、実際は人それぞれ自己満足度(SS)関数の中身が異なります。例えば、自己満足度として健康でいることは大切ですね。すると、SS = f(m, h) という2変数になります。
より多くの変数で決まる人生
本当にすべての変数を洗い出せるのか? 隠れ変数の導入
さて、ここまで来ると人生の目標を算出するのはかなり複雑であることが分かります。これがいわゆる「悩み」なのではないかと僕は考えています。 例えば、映画を見たら満足はするがお金が減るという場合、 答えが簡単に出ないからこそ色々な可能性を探って SS 関数の最適解を見つけようとするのです。
実世界の問題では大局的最適解は出せないことがほとんど
これはつまり、悩みすぎても仕方がないということです。よく迷ったら直観という言葉がありますが、その戦略はあながち間違えでもないのです。